TMS磁気治療

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TMS磁気治療

Transcranial Magnetic Stimulation

TMSは、厳密には rTMS (repetitive Transcranial Magnetic Stimulation - 反復経頭蓋磁気刺激法)と言います。 rTMSはFDAにより認可されたうつに対する最新の治療法です。磁気を用いて脳の特定部分を活性化する画期的な方法により、薬にみられるような副作用がなく、安全性と優れた効果が特徴です。日本では残念ながらまだ認可されていません。

薬物療法によって効果がみられなかった方にも、その効果が示されています。麻酔などの処置がなく、数十分の治療中は、覚醒した状態でリラックスしたまま治療を受けられます。

TMS治療は、お薬の処方同様、医師の診断により処方されます。1~2週間に一度のコンサルテーション(診療)を受けながら経過を確認します。この治療によって多数の方がお薬を減らし、またはなくし、うつにかかりにくい体質に改善されています。また、頭痛、不眠、体の痛みの改善など様々な相乗効果を体感される方もいます。

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このような方におすすめします

  • うつがなかなか治らない。
  • 薬には抵抗感がある。
  • 薬や他の治療が効かない、あるいは不十分。
  • 薬で副作用が出やすい。
  • 副作用の少ない治療がよい。
  • うつのメカニズムに即した治療を望む。
  • 他のこころの問題(不安など)で困っている。

TMSが効くメカニズム

  1. 磁気で脳を活性化します。
  2. 脳の左前頭葉という部位に限定し刺激します。
  3. その他、うつに関わる脳の回路、脳内物質を正常へ近づけます。
うつによる脳活動の低下

うつの時には、脳の活動が低下していることがいわれてきました(図中のより黄色い部位は活動の高さを示します)。
特に左前頭葉の活動の低下が長年の研究により明らかになっています。

Source: Mark George, M.D. Biological Psychiatry Branch Division of Intramural Research Programs, NIMH 1993

TMSの効果

  • 多くの大規模な臨床治験により効果が証明されています(文献3)。
  • 薬物療法でよくならない方々にも、高い効果が示されています。
  • 薬物でよくならない方を含む複数の臨床治験では、6割近くの方が良好な改善を示しています(下図:表1)。実際の臨床例では、7割以上の方に効果があるとされています(文献4)。 3割以上の方が寛解、つまり症状がほとんどなくなるという改善を示しています。
  • 改善の時間経過は比較的はやく、2週間前後でも効果がみられる例が少なくありません (下図:表2)。

Sources:
Neuronetics, Inc. (data on file) - Interim Study Analysis
Demitrack MA, Thase ME. Clinical significance of transcranial magnetic stimulation (TMS ) in the treatment of pharmacoresistant depression: synthesis of recent date. Psychopharmacol Bull 42:5-38, 2009

TMSの副作用

  • 局所の不快感、頭痛など。 多くの場合軽度で、その後の治療継続が困難な例は5%以下です(文献5)。
  • 薬物療法の副作用と比較して、全身性の副作用がありません(下図)。
  • 画像検査として長く用いられているMRIと同じ、磁気による方法を用いています。「磁気」 の安全性は長く知られています。
  • 非常にまれに、けいれんの報告がありますが、発症例は0.03%未満です。
  • これまでに20万回以上のTMS治療が行われています。

なぜTMSは画期的なのか

  1. 薬が効かない場合にも奏効する。
  2. 薬に抵抗のある方に新たな選択肢となる。
  3. 薬物療法のような全身性の副作用がない。
  4. 磁気による局所の刺激のみ。
  5. うつ病で活動が低下した脳の部位(前側頭葉)に直接、限局的に働きかける。
    (病態に則した治療、脳内伝達物質の正常化)
  6. 外来で行われ(麻酔が不要で覚醒したままの治療)、治療後、すぐにご自分で運転が可能です。

患者さまの声

Mさん

今は気分が明るくすっきりして、嬉しいです。TMSが人生を変えてくれました。

病歴: うつ病歴30年、抗うつ薬による耐え難い副作用に苦しんだ。
TMSの体験: シンプルで体に負担、副作用がない。TMSコーディネータが現実的な期待を持たせてくれる。
日常生活への影響: 友達にまた連絡を取り始めた。日常生活をうまく管理できるようになった。
Cさん

ここ数年で一番気分が良く、人生を取り戻しました。

病歴: うつ病歴19年、重い症状 – 大学を卒業できず、仕事もやり遂げられない。
薬が効いていたにもかかわらずうつ症状が現れ、多くの薬による重い副作用があった。
TMSの体験: 短時間のシンプルな治療は快適で、リラックスできる。
日常生活への影響: 「驚異的な」改善が得られた。抗うつ薬が6種類から1種類になった。 仕事に復帰し、子供とも楽しく過ごしている。

治療スケジュール

1回数十分ほどの治療を数週間継続することが基本です。
回数、期間などは個人差があり、医師との相談により決められます。

保険の適用

現在カリフォルニア州では、Aetna、Anthem Blue Cross、Blue Shield、Cigna、Health Net、Medicare、United Healthcare他が保険適用を行っています。詳しくはクリニックにお問い合わせください。

TMS治療をおこなっている大学病院

Massachusetts General Hospital, Johns Hopkins, McLean, Sheppard Pratt, Beth Israel Hospital, Walter Reed, UCLA, the Mayo Clinic, Columba University and Stanford.

参考文献

1. NHK・2012年2月放送「NHKスペシャル ここまで来た!うつ病治療」で紹介されました。

2. 当院で扱っているFDA認定rTMSの治療機器について

4. Tech pioneers: 10 Start-ups that will change your life. TIME

5. Janicak PG, et al. Transcranial magnetic stimulation in the treatment of major depressive disorder: a comprehensive summary of safety experience from acute exposure, extended exposure, and during reintroduction treatment. J Clin Psychiatry 69:222-232, 2008

6. Janicak PG, et al. Durability of clinical benefit with transcranial magnetic stimulation (TMS) in the treatment of pharmacoresistant major depression: assessment of relapse during a 6-month, multiple, open-label study. Brain Stimul 3:187-199, 2010

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